「子宮腺筋症って昔はなかった病気よね~ぇ。」

・・・。
・・・・・。
suzuko1
デタデタ。「昔はなかった病気」という表現。
鈴子の姑がよく使うコレ。

ノロウィルスもロタウイルスも昔はなかった病気と表現する。

「今の人は弱いわよね、、、(姑談)」

そうじゃない。
病名がハッキリさせられる医療技術があるのと、みんなアンタみたいに図太い神経してないんだよ!

と、、なんどキレそうになったことかw
ま、そんな話はさておき。
確かに、子宮腺筋症って聞き馴染みのない病気ですよね。
子宮内膜症や子宮筋腫のほうが聞き馴染みがあるというか、聞いたことはある病名ではないでしょうか?

子宮腺筋症については
子宮腺筋症ってどんな病気?初期症状や治療方法のまとめ。
コチラでもまとめいている通り。

じゃあ、子宮内膜症や子宮筋腫とは何が違うの?
っていうか、本当に子宮腺筋症は新しい病気なの?

なんて疑問を今回は解決していこうと思います。

子宮腺筋症は子宮内膜症と呼ばれていた!?

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現在は子宮内膜症と子宮腺筋症。別の病気として考えられていますが、少し前までは子宮内膜症と呼ばれていました。

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子宮内膜症は子宮の内膜に異常がある。
子宮腺筋症は子宮の筋肉に異常がある。

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似ているようで違うんです。

で、筋腫はまた別の病気になります。

このように別の病気として専門的に扱われるようになったのが、最近の出来事なので鈴子の姑が言う「昔はなかった病気」現象がおこるわけなんです。

医学は日々進歩していますから、知らなかったことが多くの人の努力によって改善への道へ進んでいる素晴らしい結果なんですよ^^
それを昔はなかった病気とするのは、、、ねぇ。

また、子宮内膜症と子宮腺筋症は関係があるとは考えられていますが、内膜症の種類には入らないと考えている世界子宮内膜症協会(EA)に対し、日本子宮内膜症協会(JEMA)では内膜症の1種類と考えています。

※日本子宮内膜症協会(JEMA)が内膜症の1種として考える理由としてあげられるのが、子宮腺筋症は内膜症と一緒に持っている人が多いということがあります。

・・。
・・・・。

なんやん。結局、子宮腺筋症と内膜症は同じなの?え??
とパニックになりそうです。

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世界子宮内膜症協会の考えでは。
子宮内膜症と子宮腺筋症

日本子宮内膜症協会の考えでは。
子宮内膜症(子宮腺筋症)

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みたいな感じ。

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で、現実問題。
世の中には多くの婦人科医がいますね。
もちろん、日本のお医者様ですから日本子宮内膜症協会の意見を強く入れている・・・・。という訳でもないそうです。

世界子宮内膜症協会よりの考えを持ったお医者様もいるので、子宮腺筋症と表現するお医者様と日本子宮内膜症協会の考えを強く持ったお医者様であれば子宮内膜症と表現するお医者様もいるかもしれないという、、。

なんとも、まぁ。
不安になりそうな、物言いで申し訳ないのですが、鈴子が調べた限りでは様々な見解をされているお医者様がいるんだ!!
というまとめしかできないなというのが印象です。
なので、病名をハッキリさせたい等の場合はセカンド・オピニオン等の利用をするなどの対策が必要かもしれませんね。

子宮腺筋症と子宮筋腫は??

子宮筋腫は子宮にできた良性の腫瘍です。

そもそも、腫瘍ってなに?というお話になりますが、腫瘍の定義は身体に存在している細胞や組織が自律的に過剰増殖したもの。です。
で、子宮筋腫の場合は「腫瘍」ではなく「筋腫」となるので、筋肉の固まりになります。

この固まりができることによって、月経時に子宮全体の収縮が通常どうりにいかずに、生理時の出血が増えたり痛みが多くなる等の症状があらわれます。

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上記の絵を見てもらえればわかりやすいと思います。

腺筋症は子宮の全体が大きくなっているのに対して、子宮筋腫は筋腫のできた部分が大きくなるという違いになります

また、
筋腫の場合は先程も説明したとおり「筋肉の固まりができる」病気です。
腺筋症の場合「子宮の筋肉に異常が起こる」病気です。

子宮腺筋症・内膜症・筋腫 治療方法の違いは?

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実は治療方法に大きな違いがないのがこの3つの病気を紛らわしくしている理由でもあると言えます。

お医者様からしてみれば、病名が異なるだけで、同じような治療方法なのだから・・・というのと、併発(子宮腺筋症と内膜症 等)している場合もあるので、何とも言えない、上手く説明が伝わらない等。
難しい問題でもあります。

子宮腺筋症・内膜症・筋腫はどれも、エストロゲンと呼ばれるホルモンを減少させると解決できるとされています。
要は、妊娠した状態・更年期を過ぎた状態に子宮を持っていくようにするのが基本的な治療方法となり、根本的な解決方法としては手術で子宮を取ってしまうのが今の治療方法となっています。
この病気を抱えている女性の大半が生理時には痛み止めで痛みを解決する方法やホルモン治療、止血剤などを服用し、子宮を残しながらも痛みと戦う方法をとっている人が多くいます。

子宮を取ってしまうのに抵抗があったり、更年期障害に何かしらの影響があるのでは?と考える女性。妊娠を希望している女性など、手術を受けない理由はそれぞれです。

最後に・・・・。

kusuri2これだけ、医療技術が進歩している中でも、子宮腺筋症・内膜症・筋腫の根本的解決方法としてあげられるのが子宮を取ってしまう方法しかありませんし、病気になってしまう原因が不明とされています。

だから、治療方法に関しては、多くの意見や方法、見解があるので、よくお医者様と相談して道を決めていくようにしましょうね。

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